恋愛、仕事、結婚に家族や病気…。30歳前後は、常にたくさんの悩みがつきまとい決断することも多いタイミングです。それぞれのテーマで、「する前」と「してから」を取材。今回は、廣濱舞さん(26歳/ランサーズ広報担当)に、転職について聞きました。
File.6 転職、する前としてから
フリーランスの人材をさまざまな企業や業務と結びつける人材サービスを行う会社、ランサーズに廣濱舞さんが転職したのは1年前。実は転職はこれで2回目だそう。
1社目は、大手メーカーに勤務。研修のため工場に派遣され、毎朝4時起床で帰宅は23時ごろという生活だった。
「体力は限界。それに広報をやってみたいという気持ちがあったんです。でも上司に『入社10年は経たないと広報は無理』と言われて。気力も体力もなくなり、気が付いたら通勤電車の中で泣いている状態でした」
就職してから半年後に退職を申し出た。
「周りの人は退職する私を見て『いいな』と。でも何人かが『自分なんてあなたのように転職できない。パソコンも苦手だし』って」
その元同僚の言葉に違和感を覚えながらも、1ヵ月後にはベンチャー企業に再就職。お客さま対応と兼任で念願の広報も任せてもらえた。
「自分のTwitterアカウントで、担当した記事などを紹介していたら、今の会社、ランサーズからTwitter経由でスカウトが。迷いましたけど、人の働き方を変えよう、という意識のある会社だなと思ったんです。1社目を辞めるとき『私はパソコンができないから再就職できない』と言っていた同僚のように、思い込みでチャンスを失っている人を、減らす仕事ができたらと」
ランサーズの広報を務めながら、現在は副業として常に数社の広報を担当。多いときは、本業以外に10社掛け持ったことも。
「今は、仕事量をコントロールできるので働き方に無理がありません。ひとつの会社で頑張ることも大事ですが、もしまだ最初の会社にいたら、やりたかった仕事はできていないし、無理してそのまま染まってしまっていたと思う。今のような自由な働き方はできなかった。早く決断をして、本当に良かったです」
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